足の皮がむける!痒い!これって水虫?

医者にかかっても誤診があるように水虫によく似た足の症状の病気がいくつかあります。

実際に水虫だと思って皮膚科を受診した人の2~3人に一人は水虫ではない別の病気だと言われています。 水虫の患者が多くなる6月~9月に受診した人はほとんどが水虫なのに対してこのシーズンを過ぎた時期に受診した人は水虫でないことが多いようです。

水虫になってしまったかな?と思う症状は主に「足の皮がむける」「足がかゆい」「足がくさい」「足の裏に水泡がある」「爪の色が変わり変形してきた」などが挙げられます。

こうした症状があると水虫かなと思い不安になるようです。

しかしこのような症状を起こす病気は水虫以外でもたくさんあります。 最も代表的なもので良く見かけるのが異汗性いかんせい湿疹しっしんです。

この異汗性湿疹はニセ水虫とも呼ばれ水虫とそっくりの症状をきたすことが多く、専門医でも見た目だけでは決して見分けことが出来ないのです。

そのため素人がこうした症状を水虫と思い皮膚科を受診するのも無理はありません。 それでは水虫ではない水虫に似た病気を症状別に見ていきましょう。


足の皮がむける

足の裏や足の指の間は湿ったままの状態にしておくと誰でも皮がふやけてむけることがあります。これだけでしたら一過性のもので乾燥すると元にもどります。

これは汗疱かんぽうといって、春や夏、季節の変わり目に手や足の指の側面に1~2ミリ程度の水疱ができます。多数の水疱が発生したり薄く丸く襟状に皮がむけたりします。

足や手に汗をかきやすいひとは特によく見られる症状です。

小さい水疱が集まり大きな水疱になることもあります。 赤みやかゆみを伴うと異汗性湿疹となります。こうなると水虫との区別はほとんどつきません。

異汗性湿疹や汗疱になりやすい人は足の指の間が常に湿っている状態なので実際に水虫を併発していることもあります。 このため水虫の治療が難しいと言われます。

何故なら水虫にとって最高の環境が足に揃った状態が長く続くからです。

二つ目はカンジダという水虫の原因菌である白癬菌とはことなるカビの一種の感染でも同様の症状が発生します。

カンジダの症状も見ただけでは水虫との区別がほとんどつきません。


足がかゆい

水虫の他に足がかゆくなる症状の病気を見てみましょう。

まず初めに上記に挙げた異汗性湿疹があります。無症状のこともあるのですが、 たいていは軽いかゆみを伴ったり、皮がめくれたりしています。

次に多いのはかぶれです。「アロエの汁を塗った」「木酢液を薄めて足を浸した」 「外国の薬を付けてみた」といった民間療法や素人療法を試みた結果かぶれたり 水虫薬にかぶれてしまう人がほとんどです。

かぶれると足や手に水疱がたくさん出来たりひどくなると皮がむけたり、足が腫れることもあります。

かゆみや炎症が強く出ていてその範囲が足の指の間だけでなく足の甲まで広がっている場合はかぶれていることが一番に考えられます。 いずれにしてもかぶれも適切な治療をしなければ症状は改善しません。

またカンジダの感染によってもかぶれの症状と同じかぶれが発生します。 足の裏に水疱ができる 異汗性湿疹は前の症状でも述べたように小さな水疱が多数できた後に集まって大きな水疱になりますが水虫ではありません。

しかし大きな水疱になれば水虫と区別がつかなくなるため厄介です。 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気も同じように水疱やブツブツが手や足にできます。 読んで字の如く手のひらと足の裏に膿を持ったブツブツができ乾くと赤褐色の固いかさぶたに変わります。

この病気も水虫と似ているため区別がつきにくいのですが左右対称に見られることが多いという特徴があります。

かゆみは、ほとんど無く冬になっても症状が軽くなることがありません。そのためなかなか治りません。 確定診断には顕微鏡検査が必要です。

かぶれでも時々、赤みが強くなり赤みの上に小さな水疱ができるときがあります。 かかとが硬くなっている 足の皮は加齢とともに厚くなっていきます。そしてカサカサになり皮が剥けたりひび割れしたりします。

この加齢による変化は軽い角質増殖形の水虫とよく似ています。そして区別することが困難になるのです。

その他に同じ症状をひび割れる、かかとが硬くなるような病気は掌蹠膿疱症や掌蹠角化症、亀裂性湿疹などがあります。

いずれの症状も通常は左右両側に生じます。 特に足の裏が全体的に黄色っぽく分厚くなった角質層で覆われるのは掌蹠角化症の特徴で水虫ではありません。

これらの症状は両方の手足に出ることが特徴です。 片足だけである場合は水虫の可能性も考えられます。

ここで注意しなければならないことは、亀裂性湿疹は水虫とほとんど区別がつかないことです。区別するには顕微鏡検査しかありません。 爪の色が変わる、変形する 爪水虫の特徴は爪の先が厚くなり濁った黄色や白っぽい色になることが多いのが特徴です。

同じ様な症状が現れる病気は 厚硬こうこう爪そう甲こう(高齢になると爪が厚くなり硬くなること) 爪そうこう甲こう剥離症はくりしょう(爪とその下の皮膚が剥がれ上から見ると爪が白く見える) 足の指が靴やサンダルによって変形した状態で伸びていく巻爪など 乾癬(かんせん)や掌蹠膿疱症しょう、カンジダなどでも同じような症状を引き起こすことがあります。

最後に水虫は足の甲や指の伸側に出来ることはまずありません。ここに炎症や何らかの症状が見られる場合は細菌感染や他の病気が考えられます。

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