専門医でも誤診してしまう新しいタイプの白癬菌トリコフィトン・トンズランスとは

トリコフィトン・トンズランスの特徴は体部白癬と頭部白癬を発症することです。

ただし症状は通常の体部白癬とは異なるため専門医でも誤診してしまうケースがあります。

検査方法は無菌処理を行ったブラシで10~15回程度ブラシの先端が頭皮に届くようにブラッシングしブラシの先端を寒天培地に刺して菌の培養を行います。

誤診されない方法は初診時に「格闘技(柔道やレスリングなど体を密着させることの多いもの)をしているので今はやりの体部白癬かどうか診てください」と伝えることです。

皮膚科専門医の間ではこの新しいタイプの白癬菌については広く知られていますので患者からの申し出があれば初診時からトリコフィトン・トンズランスを疑って誤診することが少ないのです。

かぶれ等の誤診からステロイド剤を塗ると重症化してしまいますので必ず菌の特定を行ってもらいましょう。

症状が軽く菌の量が少なく、忙しい場合は市販されているクリーム剤を塗るようにしてください。 ただし皮膚科に受診するまでの対?と考えてください。

薬は1日に2回塗ります。 塗り方は患部に薄く広く塗るようにします。 効果があれば1週間程度で症状が消えますがここで中断せずに1ヶ月は最低でも塗り続けましょう。

途中で止めると必ず再発します。 また、抗菌薬入りのシャンプーを使って1日おきくらいに頭皮を洗ってください。これを3ヵ月続けることでさらに症状を抑えることができます。

塗り薬の効果が見られない場合や再発を繰り返す場合は皮膚科を受診して内服薬をもらいましょう。 内服薬は他の水虫と同じようにイトラコナゾールかテルビナフィンを使用します。

飲み方は以下の通りのですので参考にしてください。
※実際は専門医の指示に従うこと

イトラコナゾール 1日2カプセル(100㎜g)を6週間 1日8カプセル(400㎜g)を1週間食後(朝4カプセル、夜4カプセル)

テルビナフィン 1日1錠(125㎜g)を6週間 1日4錠(500㎜g)を1週間(朝食後2錠、夕食後2錠)
※胃が荒れた時などは2~3日は飲まないようにする。

これは体重が60~70㎏のかたの大体の目安です。

これよりも少ない量で完治する場合もありますし多い量が必要な場合もありますが爪白癬よりは短い期間と服用量で済むと思います。

トリコフィトン・トンズランスを治療するにあたって大切なことは 必ず同じ部員の人たちも一緒に治療を行い全員で完治させることです。 誰か一人でも完治しないといつまでも感染が続いてしまいますのでこの点は忘れないでください。

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