水虫かどうかを診断するための顕微鏡検査は絶対に必要

水虫の原因菌である白癬菌を特定するためには顕微鏡での検査が絶対に必要です。

真菌はウイルスや細菌に比べて大きいので顕微鏡で見ることが可能です。

専門的にはKOH検査といいます。
顕微鏡検査で見える菌は種類によって特徴が異なります。白癬菌の特徴は糸のような長い菌糸が伸びていて、竹の節のようになっています。

菌の増殖の勢いが強いと節の部分が短く数珠のように丸くなり離れて飛び散っていきます。
専門医のいる皮膚科へ行けば顕微鏡検査に必要な器具が用意されていて皮膚に菌がいるかどうか、その場で見てくれます。

時間も3~5分程度ですのですぐに結果が分かります。 顕微鏡検査は水虫だけでなくカンジダやクロモミコーシスなどの他の真菌症の診断にも役立ちます。

検査の方法は
① 患部の角質層をハサミやメスで削り取り、スライドガラスに乗せます。
② カバーガラスをして強アルカリ(KOH)を2~3滴流し込みます。
③ 60℃~70℃で2~3分加熱し、顕微鏡で観察して診断します。

もし顕微鏡検査を行わずに診断しようとする病院を受診してしまった場合は顕微鏡検査をしてくれる病院を探して受信しましょう。


培養して水虫の原因菌を特定する

KOH検査では白癬菌がいるかどうかは判断できますが白癬菌の種類までは分かりません。 菌の種類を特定するには培養すなわち人工的に増やす必要があります。

白癬菌の種類を特定することで、もし治療しないと今後どのような症状を辿るのかが分かります。

また治療を行う際にも最も有効な薬を的確に処方することが可能になります。

ただし、この培養には時間がかかります。菌の種類が分かるまでに3~4週間ほどかかります。また培養の方法によっては菌が生えてこないこともあります。

時間と手間がかかることから培養を行ってくれる病院は非常に少ないで探すことが難しくなります。

白癬菌の種類はたくさんありますが、その中でも人に寄生して水虫を作る菌は主にトリコフィトン・ルブルムとトリコフィトン・メンタグロフィテスの2つです。

水虫患者の6~7割はトリコフィトン・ルブルムです。この菌の特徴は人との親和性がとても高く一度寄生されると追い出すのにとても苦労します。治ったと思っても次の年に再発しやすい傾向があります。

ただしかゆみやジュクジュクした症状は軽い特徴があります。

もう一つのトリコフィトン・メンタグロフィテスはかゆみや水疱等の症状が強く出ます。しかし薬によく反応することから治りやすい傾向があります。

最後に特定が難しい菌が見つかった場合は特殊な研究機関でDNA検査も行うことがありますが、非常にまれなケースのためDNA検査はまずほとんど行われることはありません。


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