日本人口の20~30%から水虫に感染している

湿気が多くなりジメジメした季節の6月から涼しくなる11月頃までの間に足が
「ジクジクする」
「足の裏に水泡が出来激しいかゆみに悩まされる」

もしかしたら水虫かもと思ったことが一度は記憶に残っていると思います。

実は日本で恐らく最も多い病気の一つがこの暑い季節に皆さんを悩ませている水虫なのです。

水虫は10年の疫学調査や1999年と2000年に行われた皮膚科専門病院による疫学調査により人口の20~30%の人が何らかの水虫に感染していることが分かったのです。

つまり日本人の4~5人に一人という非常に高い比率で感染していることが明らかになってきたのです。
日本の水虫人口の推定人数

調査の結果から8人に1人は一度なってしまうと治りにくい爪水虫であることが分かりました。

またこの調査では足に何らかの症状や疾患などを持っている方が全体の6割に確認されています。足の疾患の種類を多い順に見てみると
足の疾患の多い順ランキング

では第2位は何でしょう?

何と問題なしが第2位なのです。

この順位を見るだけでも水虫患者は最も多いことが分かりますよね?

水虫は決して新しい病気ではないのですが、なぜ毎年テレビでは新発売の水虫薬がCMで流されているのでしょうか? そして数えきれないほどの薬が薬局には溢れています。

それでも日本から水虫患者は減る気配はありません 水虫を完治させるにはまず、これだけ多くの人が感染していることやその実態をまず知ることが大切です。


今は水虫はお父さんだけの病気ではない!女性の水虫患者も急増中

最近テレビやCMで水虫がかなり取り上げられるようになってきました。

少し昔、水虫は不潔な男、特にお父さんがなる病気だと思われていて皮膚病の一種とは考えもしなかった方が大勢いました。

実際はどうでしょうか?

現在の患者の割合は男性2/3、女性1/3となっています。

確かに男性の方が女性よりも多いのですがそれでも100人中33人は女性の方が水虫にかかっていることが分かります。

水虫(足白癬)は性別よりも靴を履いている時間に比例して罹患率が上がる傾向があります。年齢別、性別では以下のグラフのようになっています。
東京大学病院皮膚科外来における足白癬患者の性別・年齢別割合

一般に水虫の発症原因は白癬菌が足の裏に長期間付着することです。

そのため20代~50代の働く間に靴を長時間履いているサラリーマンや OLが最も多く水虫になっていることが分かります。

逆に裸足でいることが多い小児や主婦は少ないと言えます。

でも男性が革靴を履いていて水虫になるのは分かるけど、あまり革靴を履かない女性が水虫になるのはどうしてなのでしょうか?

原因の一つとして考えられるのはハイヒールやミュール、ロングブーツといった履くことで見栄えが良くなり、可愛くみせることが出来る種類の履物が挙げられます。

上記に挙げた履物のデザインは良いのですが足に負担をかけるものが多くあります。

例えばハイヒールやミュールを履いていて、つま先あたりの皮がめくれてきて痛くなり絆創膏を貼って歩いた経験はありませんか?

白癬菌は目に見えないような細かい傷などから皮膚に侵入します。

ハイヒールなどの靴を履くとつま先に強く力がかかり皮膚が傷ついて菌が入りやすくなります。

絆創膏で痛みは緩和されますがこの時を白癬菌は狙っているのです!

また、白癬菌が増殖しやすい場所を提供しているものの中にナイロン製のストッキングがあります。

現代の女性は男性が革靴を履いている環境と同じように1日中ハイヒールとストッキングを履き続けることが多いと思います。 実はストッキングは薄いので履いても素足に近いものと思われていますが通気性は十分ではありません。また汗を吸収しないという特徴もあります。

そして女性は足のかゆい水虫に加えてかゆくない爪の水虫を併発していることが男性よりも多く見られます。

なぜ女性は爪水虫になりやすいのでしょうか?

それはハイヒールによるつま先への負担が足の爪を変形させ「巻き爪」になり皮膚を傷つけた結果、水虫になりそれが爪にまで広がるのです。

本来爪は乾燥しているため爪の表面から水虫になることはあまり無いのですが足の爪にペデキュアを塗ることで爪が呼吸できなくなり、また塗料と爪の間が蒸れることから水虫にとって繁殖しやすい環境になり爪水虫になってしまうのです。

現代人にとって水虫は「不潔な男性だからなる」病気ではなく感染に必要な環境さえあれば男女、年齢に関係なくかかる病気だということを理解しましょう。




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